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やけど
やけどの種類
やけどは小さい範囲のものであっても跡が残ったりすることもあります。
やけどとは温熱により生じる損傷と定義されていますが、やけどの種類はその原因によって六つに分類されます。
- 熱湯や油、炎によるやけど・・・通常熱傷
- 化学薬品など強い酸によるやけど・・・化学熱傷
- 電流によるやけど・・・電気熱傷
- 放射線を浴びることによるやけど・・・放射線熱傷
- 高温の煙や蒸気などを吸うことによる気道のやけど・・・気道熱傷
- カイロなどに長時間触れることで起きるやけど・・・低温熱傷
やけどの深さ、レベルについて
やけどの重症度は、(1)やけどがどれくらい皮膚の深くまでダメージを与えたのか、という点と、(2)やけどの面積は全身の何パーセントに及ぶかで評価されます。
(1)「やけどがどれくらい皮膚の深くまでダメージを与えたのか」は、どのくらいの熱さのものが、どの程度の時間接触していたかでI度からIII度に分けられています。
- I度のやけど・・・
- 皮膚の表面(表皮)の部分のみが損傷した場合のやけどのことを指します。
症状としては皮膚の表面が赤くなる程度のやけどで水ぶくれはできません。
一時的に色素が沈着する場合がありますが、基本的に数日で自然に改善します。代表例は日焼けです。 - II度のやけど・・・
- 皮膚の表皮だけなくその下の真皮の部分まで損傷したやけどのことを指します。
厳密に言うとII度の中にも、浅達性II度熱傷、深達性II度熱傷の二つの分類があります。
ただ、I度のやけどとの大きな違いは水膨れができるという点です。
水膨れができるやけどは基本的にII度のやけどと思っていた方が良いです。II度までのやけどの場合は自然治癒が可能ですが、実際に詳しく検査すると損傷が思った以上に深いこともあります。 - III度のやけど・・・
- 皮膚の真皮のさらに下の皮下組織まで損傷した状態のことを指します。
皮膚の表面は壊死していることもあるため、皮膚の表面に水膨れはできず、白く乾燥するのがIII度の特徴です。III度のやけどは損傷の面積によっては命に関わる重症であり、救急車を呼ぶ必要があります。
皮膚の損傷面積が大きい場合治療には皮膚移植が必要です。治ったとしてもやけどの跡がはっきり残ってしまいます。また。皮膚が引っ張られることもあるので、関節部分の動きに障害が起こることもあります。