豊橋市三ノ輪町の皮膚科、美容皮膚科、形成外科|わたなべ皮フ科クリニック

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かゆみ

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎とは、もともとアレルギーを起こしやすい体質の人や、皮膚のバリアー機能が弱い人に多く見られる皮膚の炎症を伴う病気です。主な症状は「湿疹」と「かゆみ」で、良くなったり悪くなったりを繰り返し(再発)、なかなか治らないこと(慢性)が特徴です。一般的に、6カ月以上(乳幼児では2カ月以上)続くと慢性と判断します。

治療方法

アトピー性皮膚炎の治療は、スキンケア、アレルギー反応の抑制、炎症の抑制を目的として、薬による治療を中心に行います。

症状によって薬の使い方が変わってくるので、そのときの状態に合った治療を続けることが大切です。

外用療法

皮膚の炎症を抑えるために、ステロイド外用薬や非ステロイド消炎薬が処方されます。

ドライスキンを改善するためには保湿性外用剤が使われます。

ステロイド外用薬は、作用の強さによって5つに分類され、湿疹の状態、場所や年齢によって使い分けます。使いすぎると免疫反応が抑えられて感染症にかかりやすくなるといった副作用が出ることもあるので、医師の指示をしっかり守りましょう。

内服療法
かゆみを抑えるために、抗ヒスタミン薬が処方されます。アレルギー反応を抑えるためには、抗アレルギー薬が使われます。

しもやけ

主症状

寒冷にさらされてから12~24時間で手足や耳介、鼻など循環障害のおこりやすい末端部に赤みや腫れが生じ、次第に紫紅色となりかゆみや痛みを伴います。

治療法

予防法は、外出するときや、家の中でも朝や夜の冷えるときなどは、温かい靴下、手袋、帽子などでしっかり防寒することです。ビタミンEの薬や栄養剤を飲むことも有効です。予防が重要です。

水虫

水虫とは

水虫は、カビの一種である白癬菌(はくせんきん)が、皮膚の角質層に寄生することによって起こる皮膚の病気です。白癬菌(はくせんきん)は手やからだにも感染しますが、9割近くは足です。足に繁殖しやすいのは、靴を履くために足がむれ、菌にとって過ごしやすい高温多湿な環境を作るからです。

原因

白癬菌(はくせんきん)がついたからといって、すぐに感染して水虫になるわけではありません。“つく”ことの積み重ねと“高温多湿状態”の積み重ねが、水虫になる状況を作ります。

症状

白癬菌(はくせんきん)がついてから長い期間を過ぎると症状がだんだんと進行し、「気がついたらこうなっていた」という頃にやっと自覚症状が出てきます。それは、かゆみから始まります。そして何もしないで放っておくと、水ぶくれや皮むけなどの症状が出てきます。

かゆみ
自覚症状の第1段階がかゆみです。角質から入った白癬菌(はくせんきん)がケラチンを溶かし、この時、溶けた代謝物がさらに表皮から真皮へと進んでいきます。進行する異物に抵抗するため化学伝達物質(ケミカルメディエータ)が送りこまれると、真皮の血管や神経が刺激され、かゆみ反応が起こります。
水ぶくれ
かゆみの段階が進むと、真皮の血管や神経は常に刺激されている状態になります。これが続くと、2~3mmほどの細かい水ぶくれが足の裏や側面にできます。時には、大きくなる場合もあります。
皮がむける
炎症の繰り返しがさらに進行すると、強いかゆみに堪えられずにかくことでボロボロと皮がむけたり、ふやけることで皮がむけたりします。かゆみも、どんどん増すばかりになります。

治療方法

皮膚をこする、削る、蒸らすのは避ける
何よりも、清潔にすることが大切
外出先から帰宅したら、足を洗う習慣を身に着けましょう。念入りに指と指の間を洗い、よく洗い流し、よく拭き取ります。洗濯もこまめにしましょう。
通気性をよくし、足を乾燥させる

虫刺され

主症状

虫に刺されたり、かまれたりしておきる皮膚炎や、虫との接触によって生じる皮膚疾患です。刺し口や周辺が発赤、かゆみ、腫れがともないます。

治療法

腫れやかゆみが強いときは、炎症やかゆみをやわらげるために、まず冷やしましょう。患部をかくと細菌感染をおこして治りにくくなる場合があるので、包帯やばんそうこうで保護しましょう。塗り薬の塗布や飲み薬での症状緩和も可能です。

あせも(汗疹)

主症状

肌の表面に汗が付着することで発症する水晶様汗疹は、白いブツブツができ、あまりかゆみを伴いません。また、紅色汗疹と言われるものですが、いわゆる汗疹(あせも)です。文字通り紅色をした湿疹が発症し、かゆみを伴います。

治療法

水晶様汗疹は特別な治療を行わなくても自然に治ります。紅色汗疹にはステロイドクリームの外用を行います。しかし基本的には汗をかかないようにすること、汗をかいたらすぐにふき取ったり流したりすること、などの予防がとても有効です。

じんましん(蕁麻疹)

じんましんとは

皮膚の一部に赤み「紅斑(こうはん)」を伴う皮膚の盛り上がり「膨疹(ぼうしん)」ができ、しばらくすると消えてしまう病気のことです。じんましんは、激しいかゆみを伴うことが多く、そのためにストレスを感じたり、かき壊してしまったりすることもあります。なので、症状やメカニズムを理解し、症状に応じた対処法をとれるようにしておくとよいでしょう。

原因

じんましんには、アレルギー性のものと、非アレルギー性のものがあります。

アレルギー性じんましんの原因となるのは、食べ物、食品添加物、動植物などです。これらに含まれるアレルギーの原因物質が、体の中で異物として認識されると、細胞からさまざまな化学物質が放出されます。その中のヒスタミンという物質が皮膚の血管を拡張させ、血液中の水分を血管の外に染み出させるため、皮膚が赤く腫れるのです。また、ヒスタミンはかゆみを感じる神経を刺激するため、かゆみも出現します。これが、アレルギー性じんましんの起きる代表的な仕組みです。

対処方法

じんましんになった時は、できるだけ静かに過ごし、じんましんのできているところを冷たいタオルなどで冷やしたり(寒冷じんましんの場合は避けます)、摩擦や圧迫、振動などの刺激を与えないようにしたりしましょう。血行がよくなると、じんましんが悪化しやすくなります。

また、何より、じんましんになった原因を見つけて、それを取り除くことが大切です。しかし、実際には原因を特定できないことの方が多いので、その場合は、いま起きている症状を改善することが第一ですから、薬物療法を行います。

治療の中心となるのは、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などの内服薬です。薬を飲むと大部分の人は数日で症状が治まりますが、担当医の指示がある間は飲み続け、徐々に減らしていくことが大切です。